やくし道道標説明

 最澄が創立したと云う明星山明星輪寺泉明院への道しるべである。
 宿内東に、同じ薬師仏を本尊とする長福寺があったので、明星山薬師道、西やくし道とも呼んだ。
 太平洋戦争までは、眼病に霊験ありと賑わったが、門前の明星村も消え、今は往年の面影がない。
 この道標は享保2年(1717)と古く、正面が漢文、横二面が平仮名・変体仮名を使った2つの和文体で刻まれている。
 出町(小字)長沢にも、同型の道標がある。

屋く志へのみち

従是明星山薬師道

やくし江乃道