大正院は、真言宗智山派に属し、天正11年(1583)権律師正算の開山であり、栗崎宥勝寺の末寺で、本尊は大日如来である。
 当寺は、初め薬王山瑠璃坊と称したが、その後、大正院と改めた。
 現在の本堂は、昭和40年に新築したもので、本堂と相対して不動堂と薬師堂がある。薬師堂は、旧本堂である。また、不動堂には、寺宝である不動剣が納められている。
 この不動剣は、不動堂が建立されたとき奉納され、本尊と共に奉拝されていた剣で、本庄宿に居住していた刀匠によって鍛えられたものである。長さは50.2㎝で、目くぎ穴一個、銘文は表に 「長谷部若狭守国治作」 裏に 「正目剣、慶応3年2月吉日」 と刻まれている。
 なお、この剣は、昭和54年に本庄市指定の文化財となっている。
 (埼玉県本庄市)

大正院由緒

石仏

馬頭観音

薬師堂