平成6年夏、異常渇水のため、木曽川の両岸で合わせて425本の樹木の化石(化石林)が確認されました。これだけ大規模な化石林は全国でも初めてで、大変貴重な発見となりました。
化石林とは、森林の中の樹木が土砂などで埋まり、化石(珪化木)となった樹木林です。これらは、木曽川河畔に立ったままの状態で発見されました。化石林の主な種類は、アオギリ科の仲間です。この樹木は暖かい地方のもので、現在の日本では見られません。
化石林のある地層は瑞浪層群(蜂屋累層、中村累層、平牧累層)と呼ばれ、化石がたくさん見つかることで全国的に知られています。この地層群は約1900万年前のものです。この付近では、上流でカニサイと思われる大型哺乳動物の足跡化石が発見されています。また、動物化石としてバク、ミノシカ、ビーバー、コイ科の魚類、ドブガイなどが、植物化石としてメタセコイア、カバノキ、ブナ、ニレ、クルミ、カエデ、ウリノキなどが確認されています。
太田橋渡詰めから今渡の渡し場跡を望む
木曽川上流域
化石林公園の東屋
太田の渡し場跡
飛騨木曽川国定公園
化石林公園入口碑