「是よりいわゆる十三峠とやらんを越えゆべきに 飢えなばあしかりなんと あやしきやどりに入りて昼の餉す 庭に石桶ぐさの盛りなるにも わがやどの花いかがならんとしのばし 道の右に山之神の社あり 例の輿より下りて歩む輿かくもの委しを問いて 十三峠の名をもしるさまほしく 思うにただに十三のみにはあらず 詳しくも数えきこえなれば 二十ばかりもあらんと 輿かく者いう はじめてのぼる坂を寺坂といい 次を山神坂という」  太田南畝 壬戌紀行

中山道十三峠碑

左から馬頭観音3基、南無阿弥陀仏碑2基

寺坂から望む大湫宿