大井宿から大湫宿までの3里半(約14㎞)には、西行坂や権現坂など数多くの坂道があり、全体をまとめて十三峠という。乱れ坂も十三峠の一つで、坂が大変急で、大名行列が乱れ、旅人の息が乱れ、女の人の裾も乱れるほどであったために
「乱れ坂」 と呼ばれるようになったという。このほかに 「みたらし坂」 とか「祝い上げ坂」 ともいう。
坂のふもとの川を昔は乱れ川といい、石も流れるほどの急流であったという。ここに飛脚たちが出資して宝暦年間に長さ7.2m、幅2.2mの土橋を架けた。この橋は
「乱れ橋」 あるいは 「祝橋」 といい、荷物を積んだ馬(荷駄)1頭につき2文ずつ銭を徴収する有料橋のときもあったという。
(恵那市教育委員会)
乱れ川に架かる乱れ橋
みだれ橋標柱
乱れ川と乱れ橋説明