文治2年(1186)西行は、2度目の奥州の旅に伊勢を出発した。鎌倉で源頼朝に会い、平泉で一年滞在した後、木曽路を経てこの地を訪れ、3年間暮らしたといわれる。歌人である西行は、多くの歌を詠み、こんこんと湧き出るこの泉を汲んで、墨をすったと伝えられている。
 奚花房(本巣郡)の句は、天保14年(1843)馬籠新茶屋の芭蕉句碑建立句会に来訪したときに、ここで詠み、地元の弟子に与えたものである。

水の確認できない泉

西行硯水公園の向かいに建つ常夜燈

西行硯水の標柱

東屋の天井に貼られた歌

西行句碑

西行硯水説明

道の辺に 清水ながるる柳かげ しばしとてこそ 立ちどまりつれ

陽炎や ここにも ふじ見の 節の跡

奚花坊句碑