当家は江戸時代には商業を営み、天保元年(1830)から20年間ほど庄屋を勤めた家柄である。
 この家は間口15間(約27m)、奥行31間(約65m)の敷地で、街道に面した右側に表門があり、その奥に玄関・式台がつき、茶室に続いて15畳2間続きの特別客室がある。
 この部屋は2室共に床の間と違い棚がつき、畳敷廊下の外が庭園に続く広大な屋敷であった。
 母屋や塀は柱・梁・たる木も土壁で塗り、北側屋根に卯建をつけ、そのうえ北側の土塀は厚さ約30㎝の火防壁として、全体が火災予防の建築となっている。
 (恵那市教育委員会)

大井村庄屋古谷家説明

古山家表門

松の木の横に卯建が延びている