左から徳本の南無阿弥陀仏名号碑、馬頭観音、痰切地蔵尊
昔の人は神仏に病気の治ることを祈ったり、村境に地蔵菩薩や賽神を立てて、病魔が村へ入らないように願うことが多かった。
ここは上宿で大井宿を一望できる位置である。そこで宿の人たちはここを宿場外れとして数多くの石仏を立て、病気平癒とともに悪病や悪人の侵入を防ぎ、宿内の無事息災を祈ったのである。
特にここにある痰切地蔵は 「がいき(風邪)をひいたらたんきり地蔵さまを拝め」 といい、昔から多くの参拝者があった。一番左側に立つ碑の徳本は、紀州(和歌山県)日高で宝暦8年(1758)に生まれ、文化。文政(1804-30)の頃この地方に来て念仏教化を行い、多くの信者を得た高僧である。
(恵那市教育委員会)
石仏群を振り返る
大井宿上宿石仏群説明
左から地蔵唱號供養塔、南無阿弥陀仏名号碑、地蔵尊、南無観世音菩薩碑
左から庚申塔、五輪塔2基、供養塔、五輪塔