この神明の森には、神明神社の他に、津島神社・妙見社の二社がお祀りしてあります。神明神社には天照大神、津島神社には牛頭天王、妙見社には妙見大菩薩をそれぞれお祀りしてあります。
 この神明神社は坂本神社八幡宮の境内社として、外に白山社・熊野社・諏訪社の三社があったとされております。かつての八幡宮の別当寺大智山願成寺の塔頭(わき寺)であった13房の一つである持宝院の棟札(元和7年辛酉9月16日<1621>)が保存されているので、持宝院との関わりから想像して棟札年代以前からの社であったことが伺えます。
 この森にお祀りされるようになったのは、明治初期からのことであり、それ以前はこれより東方約300m先の神明沢の地に祀られており、現地には神明神社旧跡地の碑が竹藪の中に残っています。古老からの伝えによると暗夜密かに神明沢からこの地に移されたという。
 神仏混淆・神仏分離、さらに戦国時代に於ける戦火など永い歴史の中には幾多の出来事がありましたが、氏子の信仰は厚く、平成元年4月老朽化した社殿も新たに再建されました。
 (坂本地区文化遺産保存会)

中平神明神社由緒

薮の参道

妙見社

神明神社

津島神社