文久元年(1861)、皇女和宮の大通行時には、4日間で延べ26,000人余が落合宿を通りました。当時、暖かいおもてなしをするため、各家の竈(かまど)は引きも切らず炊き続けられたと云われて来ました。
ここに展示してある 「大釜」 は、「寒天」 の原料(天草)を煮るときに使用されたもので、容量は1,000㍑を超えます(口径約1.5m)。
日本の食文化を支えてきたこの煮炊き道具を後世に伝え遺すと共に、この釜を今に再利用するため、「落合宿助け合い大釜」 と命名し、様々なイベントに活用しています。
落合宿祭り等には 「千人キノコ汁」 を作り、多くの方々に振る舞う 「ふれあい」 活動を推進してきましたが、この活動は、落合宿の人々が古くから旅人に対して礼節を重んじてきたことに由来します。
「大釜」 と共に手押しポンプを備えた井戸も設置され、この大釜と井戸は緊急時に利用できると共に、防災意識を高めることにも役立っています。
(落合まちづくり推進協議会)
助け合い大釜説明
助け合い大釜
助け合い大釜覆屋