平安末期の武将木曾義仲と巴御前の伝承の残る松だったが、平成21年に松食い虫により立ち枯れしたため、残念ながら伐採となった。
 「袖振りの松」 は、義仲が弓を引こうとした際に邪魔になった松を巴御前が袖を振って横倒しにしたが、また芽が出て何代目かの松と伝えられていた。
 この度、巴御前が晩年を過ごした富山県南砺市福光の 「義仲巴ら勇士讃える会」 と縁があり、「巴塚の松」 として親しまれている樹齢750年程の黒松の実生苗木を譲り受けて植樹することとなった。
 木曾義仲の歴史ロマンに想いを馳せるとともに、義仲が結んだ縁を大切にしながら、両地域の発展を願う次第である。
 (南木曽町教育委員会)

平成21年に伐採された松の根元に丸太で巴と書かれている

伐採された松の実から育てられた松

巴御前の袖振りの松説明