明治天皇は全国各地を御巡幸されたが、木曽へは明治13年(1880)においでになった。
 山梨県から木曽路に入り、6月26日には福島泊、翌27日は寝覚で御小休み、須原定勝寺で御昼食、中川原で御小休み、その日の行在所は三留野本陣であった。ここ中川原には夕方に着き、羅天の難所を前にして、桜井太助宅において暫しの休憩を取られたという。
 御巡幸を記念して、大正2年(1913)には 「御小休所」 の碑が、昭和9年(1934)には 「御膳水」 の碑がそれぞれ建立された。しかし、その後、昭和40年(1965)と平成5年(1993)の2度にわたる国道19号改良工事によって、碑の移転が余儀なくされた。2度目の移転になる今回、この場所に公園を整備して復元したものである。
 (南木曽町)

中川原明治天皇御小休所碑・御膳水碑説明

明治天皇御小休所記念碑

秋葉神社碑

明治天皇中川原御膳水碑