広重・英泉の合作である中山道六十九次の浮世絵に描かれている上松は、この小野の滝の絵です。
明治42年(1909)鉄道の鉄橋が真上に架けられ、残念ながら往年の面影はなくなりました。
かつてここを旅した細川幽斎は 「老の木曽越」 のなかで、「木曽路の小野の滝は、布引や箕面の滝にも、をさをさおとらじ、これほどの物をこの国の歌枕には、いかにもらしける」
と、手放しで誉めています。
また、浅井冽は、この地を訪れて
ふきおろす松の嵐も音たえて
あたりすずしき小野のたきつせ
と、歌を詠んでいます。今も上松の旧跡に変わりありません。
太刀を持った石像が安置されている
常夜燈 <文政4年(1821)>
南無阿弥陀仏歓喜天
小野の滝
小野の滝説明
中央本線の高架奥に見える小野の滝