この神社は、上松の鎮守の神様として古くからこの地にあり、祭神は建御名方命(たてみなかたのみこと)・事代主命(ことしろぬしののみこと)の2神で、祭日は9月6日・7日ですが、昔は7月26日・27日であったといいます。
 この付近は縄文時代の早期、約8000年前の遺跡で古くからこの地が最良であったといいます。このお宮は、諏訪から直接来たのではなく京都から勧請したお宮のため、御柱を建てないともいわれています。
 この神社の神主は、弘治2年(1556)頃より代々徳原氏が行い、現在に至っています。境内に五社神社・津島神社が祀られています。

 五社様と親しみをもって呼ばれる五社神社は、江戸時代に現在の上松小学校前の中山道に沿って建てられていた 「上松材木役所」 の中庭に祀られていました。
 五社の内訳は次の通りです。
 ●御嶽大権現・・・・・地元木曽地方の守護神
 ●熱田大神宮・・・・・当時木曽を治めていた尾張藩主の居住地名古屋で由緒ある格式高い神社
 ●天照皇大神宮・・・伊勢神宮御神木を木曽より献上した
 ●三嶋大明神・・・・・東海道三島宿を本社とする山の神様
 ●水天宮・・・・・・・・・九州久留米を本社とする水の神様
 この五社は、天明年間(1781-88)に時の材木奉行・日々野源八が、木曽山川の安全と、働く杣(そま)や日雇(ひよ)に怪我や事故のないことを願って建立したといいます。明治4年(1871)材木役所は廃止となり、五社神社は町の鎮守諏訪神社境内へ移転されました。祭日は8月でしたが、現在は5月に行われています。

五社神社由緒

諏訪神社由緒

諏訪神社の両部鳥居

津島神社・秋葉神社

土俵

石灯籠の前は校庭

五社神社拝殿内部 (奥に本殿)

五社神社拝殿

諏訪神社本殿覆屋

拝殿内部 (奥に本殿)

諏訪神社拝殿

校庭奥の参道石段