寛文3年(1663)から4年にかけて尾張藩は木曽総山の検見を実施し、その大半が伐られ、尽山も多いことに驚き、山村代官から山に関する一切の業務を取り上げ、上松の原畑の地に直轄の材木役所を作ったといいます。
この役所は、南北65間、東西55間で3500坪という広さです。また、周囲を高土手や丸太で囲い、大砲まで備えた堅固な陣屋でした。中には、奉行屋敷・東長屋・中長屋・奥長屋があって、奉行・吟味役・調役・目代・元締・同心が常時詰めていました。
また、陣屋内には、水天宮・三島大明神・伊勢神宮・熱田神宮・御岳大権現の5社を祀ってありました。
尾張藩直轄上松材木役所跡説明
尾張藩上松材木役所跡標柱