県内ではカエデの巨木はあまり見られないが、このオオモミジは胸高直径約80㎝の巨木で、秋の紅葉がたいへん美しく、道行く人たちの目を楽しませている。天降社境内の森は、古来
「天神宮の森」 といってカエデの老木が多く見られ、中山道の街道沿いのため広く知られていたと伝えられている。このオオモミジが飛ばした種から、鳥居峠一円には多くのオオモミジが自生しており、近年、地元の人たちによるモミジの植樹も行われて、付近一帯が
「モミジの里」 になりつつある。
昭和52年に木祖村天然記念物に指定。
モミジとカエデは同じ意味に使われているが、モミジは、秋に草木が紅葉することを意味する動詞 「もみず」 からモミジとなり、カエデは葉の形がカエルの手に似ているため 「かえるで」 と呼ばれ、のちにカエデとなった。一般に、葉の切れ込みの深いカエデを 「〇〇モミジ」、切れ込みの浅いカエデを 「○○カエデ」 と呼んでいる。
天降社手前の五差路にある道標
オオモミジ
天降社前の旧道
左中山道 ・ 右国道
手前の石碑は、津島大神 天降大神 蚕玉大神と刻まれている
天降社拝殿
天降社のオオモミジ標柱と説明板
簡素な丸太の鳥居