川口屋
 小林家住宅主屋 桁行12m、梁間9.9m
 二階全面千本格子を通し、両端に袖うだつを設け、一階に式台を構える。
 二重出梁は、贄川宿の深澤家住宅(国重要文化財)以外では唯一のものである。
池田屋
 田中家住宅主屋 桁行12m、梁間12m
 出梁造とし、二階全面に千本格子を通し、両端に袖うだつを設け、一階に式台を構える。
 棟に越屋根をつけている。軸部は弁柄塗りを施している。
若松屋
 秋山家住宅主屋 桁行8.7m、梁間12m
 二階全面を腕木で持ち出す出梁造とし、管柱を立てて格子を設けている。
 二階全面に千本格子を通し、両端に袖うだつを設け、一階に式台を構える。

3軒とも明治2年の大火直後の再建と伝えられている。間口は5間から7間の上級旅籠で、道筋に沿って斜交に建てられている。中山道の華やかな往来が偲ばれる貴重な文化財である。

川口屋・池田屋・若松屋説明

連子格子の川口屋

街道に沿った斜交いの建物

手前から川口屋、池田屋、若松屋の3棟