　毎年8月24日には地蔵尊祭を行います。塩地蔵にはお線香と塩を供えてお参りしいます。祭壇には、12幅の地獄極楽の絵が掛けられ、夜には念仏や町内の子供達のお囃子が奉納され賑わいます。近所の方だけでなく、遠くから訪れる方もあり夜7時以降は特に賑わいをみせます。
　いつの頃からか、こんな話が伝えられています。
　～妻に先立たれた二人の娘を連れた浪人が大宮宿で倒れ、日一日と重くなって行きます。ある晩、夢枕に地蔵様が現れ二人の娘に塩絶ちをするように告げて消えました。娘は早速塩絶ちをし、近くの地蔵堂に祈ったところ父の病が全快しました。そこで、たくさんの塩をこの地蔵様に奉納し、幸せに暮らしたとのことです。～
　この地蔵様は、明治の頃までは吉敷町4丁目の鉄道線路敷地内に祀られていましたが、線路敷の拡張のため移転し、大正10年（1921）に当地に宇移されました。
　（大宮市教育委員会）