千両万両枉(ま)げない意地も 人情搦めば弱くなる 浅間三筋の煙りの下で 男 沓掛時次郎 (長谷川伸書)
流行歌の一節が書かれている。剣をとっては滅法強いが義理と人情にはからきし弱い。男沓掛時次郎は、中山道街道筋の古い宿場、火の山浅間に抱かれた
「くつかけ」 を背景に長谷川伸(1884-1963)の筆によって生み出された架空の人物である。
「沓掛」 が 「中軽井沢」 という名に変わったが、沓掛宿を偲ぶよすがとなろう。
高さ3mの自然石に、長谷川伸氏の筆を刻んだもので背後に浅間三筋の煙が眺められる。傍らの湯川の清流に時の流れが感ぜられる。
昭和28年(1953)5月に当寺の沓掛商工会が中心となって建立されたものである。
沓掛時次郎の碑説明
沓掛時次郎の碑