三十番神立像は、1月(旧暦)30日を毎日交替で 「法華経」 を守る神様として春日神社の前身である三十番神に納められたものです。
 この三十番神立像は、基本的には一材で作られ、顔かたちが個性的で像全体がていねいに彩色されており、また台座の底部には三十番神立像を奉納した本法院の檀家と思われる人名が記されています。残されている資料を総合すると、江戸時代の享保年間(1716-26)頃に造立されたものと考えられます。
 造立時期が古く、造立背景が分かり、また保存状態も良いことなどから、蕨を代表する文化財の一つとして大変貴重なものであります。
 (蕨市教育委員会)

三十番神立像を祀る春日神社