富士・大山道とは、霊山である富士山や神奈川県の大山へ通じる道です。この場所は中山道から富士・大山道が分岐する場所でした。
向かって左側の道標(道しるべ)は、寛政4年(1792)に建てられたもので、正面には 「是より大山道幷(ならびに)ねりま川こへ(川越)みち」
と刻まれています。右側の庚申塔は、万延元年(1860)に建てられたもので、左側面に 「是ヨリ富士山大山道」 とあり、練馬・柳沢(西東京市)・府中への距離が示されています。
この2基の石造物は、江戸時代の交通や信仰を物語る上で貴重な存在であり、昭和59年度に板橋区の文化財に登録されました。
(板橋区教育委員会)
大山道道標と庚申塔
富士・大山道道標と庚申塔説明