昼飯大塚古墳は、4世紀末頃(古墳時代中期初頭)に造られた前方後円墳で、この時代に築かれた古墳としては、東海地方では最大級となる古墳です。
古墳の構造は、後円部と前方部がともに三段であることや、深い周濠がめぐること、後円部に竪穴式石室、粘土槨、木棺直葬という三つの異なる埋葬施設が埋められていることなどがあります。
後円部の頂上には、直径20mの円を描いて埴輪が並び、その内側に家形、盾形、蓋形、靫形、甲冑形埴輪、さらに滑石製んも勾玉などの小さな玉や、小型の土器(高坏・壺)、笊形土器、食物を模倣した土製品が出土しており、埋葬後に様々な儀礼が行われていたことが明らかになっています。
古墳は発掘調査の成果を受けて、平成21年度から4ヶ年をかけて保存整備工事を行い、削られた墳丘は新たな盛土で修復し、一部を復原ゾーンとして葺石や埴輪を復元しました。復元ゾーンの1段目では、これからも古墳との関わりを持ち続ける場として、市民の皆さんのご協力を頂きながら埴輪を並べたり、葺石を葺くなどの作業を行なうところであります。
昼飯大塚古墳説明
解説に載っていた昼飯大塚古墳全景
昼飯公園の小御堂
小御堂の三面八臂の馬頭観音