拝殿
本殿の裏に施された彫刻
秋葉神社ほかたくさんの境内社
金鑚神社の祭神は天照皇大神、素戔嗚尊、日本武尊の三神である。
社伝によると、創立は欽明天皇2年(541)と伝えられている。武蔵七党の一つである児玉党のおお氏神として、また、本庄城主歴代の崇信が厚かった。
境内は、ケヤキやイチョウなどの老樹に囲まれ、本殿と拝殿を幣殿でつないだ、いわゆる権現造りの社殿のほか、大門、神楽殿、神輿殿などが建っている。本殿は享保9年(1724)、拝殿は安永7年(1778)、幣殿は嘉永3年(1850)の再建で、細部に見事な極彩色の彫刻が施されており、幣殿には、江戸時代に本庄宿の画家により描かれた天井絵がある。
当社の御神木となっているクスノキの巨木は、県指定の天然記念物で、幹回り5.1m、高さ約20m、樹齢約300年以上と推定される。これは本庄城主小笠原信嶺のまごにあたる忠貴が社殿建立の記念として献木したものと伝えられる。
このほか、当社には市指定文化財となっているカヤ、モミ、大門、神楽、小笠原忠貴筆建立祈願文がある。
(埼玉県本庄市)
金鑚神社由緒
琴平神社
御神木のカヤ
御神木のクスノキ
クスノキは、元来暖帯地方に自生し、わが国では主に九州地方、近畿地方南部及び東海道関東地方の太平洋沿岸地方に生育する植物で、北関東でこのような巨木になったのは珍しい。
目通り5.1m、根回り9.8m、枝張りは東へ14.2m、西へ15.6m、南へ15.0m、北へ13.8mと四方へ平均して伸び、樹齢およそ350年と推定され、樹勢盛んである。このクスノキは、寛永16年(1639)金鑚神社社殿改修の折り、小笠原忠貴が献木したものと伝えられ、金鑚神社の御神木として今日に至る。
(埼玉県教育委員会)
クスノキ説明